こんばんは。
すっかり遅くなってしまいましたが、今年も変わらぬご愛顧を頂きます様、どうぞよろしくお願いいたします!
画像みて「おっ!」と思ったひとは、かなりのチョコレート好きですね・・・(笑)。
そう、これはモディカ・チョコレートの断面。
溶け残ったお砂糖とカカオのつぶつぶがポイント。
16世紀の大航海時代に、当時アステカ帝国とシチリアを統治していたスペイン人が、モディカに初めて持ち込んだとされる古代アステカ文明の製法で作られたのがモディカ・チョコレートです。
ベースとなるのは、カカオ、砂糖のみで、それらを時間をかけて混ぜ合わせるのみというシンプルさ。乳化剤となるレシチンやカカオバターは使わないため、溶け残った砂糖のシャリシャリとした食感、ダイレクトに味わうカカオの風味が特徴で、各種の柑橘やスパイスなどで風味づけしたものもあります。
VERTではSABADi サバディのモディカ・チョコレートをイチオシしているのですが、今年からAntica Dolceria Bonajuto アンティカ・ドルチェリア・ボナイユートの取り扱いを始めました。
何故なら・・・サバディには無いラインナップでとても美味しくて興味深いチョコレートがあったから。
新入荷は次の4種類です。
Cioccolato Bianco Est(ホワイトチョコレート”イースト”)
マスコバド糖(黒糖)を使ったホワイトチョコレート
Cioccolato Bianco Sud(ホワイトチョコレート”スッド”)
パネラシュガー(赤糖)を使ったホワイトチョコレート
Cioccolato Fruttosio(モディカ・チョコレート”フルーツシュガー”)
フルーツシュガー(果糖)を使ったモディカ・チョコレート
Cioccolato Al Latte D’Asina(モディカ・チョコレート”ロバミルク”)
ロバのミルク入りモディカ・チョコレート
Antica Dolceria Bonajuto(アンティカ・ドルチェリア・ボナイユート)は、1880年にフランテェスコ・ボナイユートによって創業された老舗のドルチェリア。”チョコレートの町”とも形容されるモディカには35以上ものチョコレートショップがありますが、その中でもボナイユートは一番の老舗として地元の人々に愛され続けています。
老舗なのにそこに胡座をかかず、どんどんと新しいチョコレートを開発し続けているのは本当にすごいことですよね。
今回の4種類も開発の目線がとても斬新で、ありそうで無かったものばかりで興味を唆られました。
特にホワイトチョコレートは、「カカオバター」を使わないのがモディカ・チョコレートなので本来ならモディカ・チョコレートとは言えないと思いますが(笑)、これは「限りなくシンプルな原材料と製法で作る」というモディカ・チョコレートの製法の流れを汲み、最小限のカカオバターと砂糖のみで作られています。
カカオバターの量が少ないことで、既存のホワイトチョコレートに感じる、あのベタつき感やクドさが全くなくて、さらっーーーとして口どけがとても良い”軽やかな”ホワイトチョコレートに仕上がっています!
しかも砂糖を2種類使い分けていて、Cioccolato Bianco Est(ホワイトチョコレート”イースト”)には、フィリピンで作られたマスコバド糖を使用。
マスコバド糖は日本で言うところの「黒糖」で、ミネラル分が非常に豊富なため“塩気”があり、この塩気のために甘みをより濃厚に感じ、コクのある甘みです。一方で精製度が低いため、ショ糖分は8割程度と砂糖のなかでは低いのが嬉しいところ。
Cioccolato Bianco Est(ホワイトチョコレート”サウス”)には、南米コロンビアで作られたパネラ・シュガーを使用しています。
パネラ・シュガーはサトウキビを絞って煮詰めただけの精製度の低い含有糖の一種で、マスコバド糖などの黒糖に近いですが、黒糖よりも色合いが赤茶色に近く、穏やかな風味で甘さもまろやかです。
色々と調べてみたのですが、どうもお砂糖というのは国によって分類の基準が変わるようで、正確な区分かどうかは分かりませんが、私の経験上(砂糖オタク。笑)からすると、パネラ・シュガーは「赤(砂)糖」と呼ばれているもので、中国、香港、台湾等の東アジアでも使われているものと同じものだと思います。友人がアルゼンチンから持ち帰って見せてくれたのも赤糖でした。
パネラ・シュガーはアカシアの蜂蜜を想わせるデリケートな風味がありマスコバド糖よりも繊細な味わいです。
カラメルのようなコクがあるイースト(マスコバド糖)に対して、繊細でデリケートなスッド(パネラ・シュガー)。
どちらも、ため息ものの綺麗な美味しさです。食べ比べもとても面白いのでおすすめです!
ちなみに、表面には砂糖の溶け残りが浮いてみえるので茶色っぽいのですが、裏返すと美味しそうなアイボリー色です。
この質感と色合いもとても好きです(笑)。
お値段は少し張りますが、一度はご賞味いただきたい逸品です!
お次はこちら。
Cioccolato Fruttosio(モディカ・チョコレート”フルーツシュガー”)
リンゴや洋梨などの果物から由来する「果糖」を甘みに使ったチョコレートです。白砂糖を控えている方にも食べて欲しいという想いから作られたそうです。
フルーツシュガーはサトウキビから作る砂糖(特に白砂糖)と比べると、とても優しく“軽やかな甘さ”が特徴です。
私も一口食べて、その軽さにびっくりしました・・・!
そのデリケートな甘さがカカオの風味をよりダイレクトに感じさせてくれるので、全体的にビターな印象です。
甘すぎるのが苦手な方にもおすすめですね。
最後はCioccolato Al Latte D’Asina(モディカ・チョコレート”ロバミルク”)
ロバのミルク入りチョコレート!
ロバミルクはクセがなく、母乳に近い成分を含み栄養素(ミネラルやオメガ3など)がとても豊富。
牛乳よりも消化吸収に良く、牛乳が苦手な方にもおすすめです。
モディカ・チョコレート特有のカカオの濃厚な風味に、ロバミルクの優しい風味がプラスされて、まろやかでたまらない美味しさ・・・!
食べ出すと止まらない危険なやつです。どうぞご注意を(笑)。
三角座り(体育座り)するロバちゃんがシュールな独特のパッケージセンスもとても好きです。
サバディと合わせて、奥深いモディカ・チョコレートの世界を是非是非お楽しみください!
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