敬農吉さんの自然栽培米「亀の尾」「にこまる」入荷します。

熊本、人吉の敬農吉さんから新米が入荷します。
農薬、肥料を一切使わずに太陽と土と水、種(稲)の持つ力だけで育てる自然栽培米です。

敬農吉さん

熊本県人吉市で西さんが営む小さな農園です。
ご実家が兼業農家ですが慣行農法だったので、10年間の耕作放棄地を借りて新規就農して独立して今年4年目になります。
農薬も肥料も使わない自然栽培で、畑では唐辛子を中心にじゃがいも、里芋などのお野菜と田んぼではお米を栽培しています。

西さん曰く
「自然栽培は害虫、害獣、そして雑草との戦いの毎日です」
毎日、草刈りと害虫やその卵を見つけては捕まえて処分の繰り返し・・・。

昭和50年頃に食用として日本に輸入された「ジャンボタニシ(正しくはスクミリンゴガイで日本に昔からいるタニシとは別種)」は、味が良くないことから採算が取れず、養殖場が中止、放棄されたために西日本で野生化し、広く生息することになりました。
ジャンボタニシは雑食で繁殖力旺盛です。柔らかい葉っぱを好んで食べるので、浮き草、アゼナ、せりなどの若い葉っぱを食べますが、それらがなくなると稲の柔らかい部分やレンコンの浮き葉を食べるので田んぼやレンコン畑での被害が深刻化しています。
そのジャンボタニシが西さんの田んぼにもたくさん生息していて、うかうかしていると田植えしたばかりの柔らかい稲を全部食べられてしまいます。
西さんは田植えの時期に、水の高さを3cmくらいに毎日細かく調整し、いつも稲の柔らかい部分が水から出た状態に保っておくことで、水から出られないジャンボタニシに食べられないようにしています。
そうすることで、食べられる場所にある雑草をジャンボタニシが食べてくれるという効果もあります。

「有害動物と言われているけど、時間と手間、知恵を使えば共存できるんです!」
と朗らかな西さん。
「(兼業で)忙しい農家さんはそんな手間なんてかけられないけど、自分にはそれしかないから!」
と言った後で
「でも、除草剤や殺虫剤でサッと綺麗になる慣行農法の他の田んぼを見ると、正直、いいなぁと思いますよ!自然栽培って、自分との戦いです。」とも・・・。

実際、農薬や化学肥料に頼らない自然栽培は、私たち消費者の立場からみればとても嬉しいことですが、現場では相当な労力と気力が必要ですし、西さんの言葉が現場の正直な声だと思いました。

収穫した後は、竿掛けしてじっくりと天日干し
今年はちょうどその時期の台風の到来で本当にヒヤヒヤしましたが、なんとか天候がもちました。

また、最初の種以降は自家採種しています。

毎日毎日、雑草と虫と自分と戦いながら、負けずに時間と愛情をしっかりとかけて育てたお米。
その労力が報われるのは、なんといっても「美味しくたくさん」食べてもらえること、ですよね。
是非、西さんの新米をご賞味ください!

亀の尾とにこまる

(画像:上が亀の尾、下がにこまる)
二つとも、あまり馴染みのない品種かと思いますが、亀の尾はドラマにもなった漫画「夏子の酒」で登場する「幻の米」のモデルになったお米です。(物語のなかではお米の名前は「龍錦」でした。)
明治30年(1897年)に山形県庄内で、在来種が自然の突然変異で生まれた品種で、漫画「夏子の酒」で酒米として紹介されたこともあって食用ではないと思われていますが、もともとは食味が非常に良いことから「日本3大優良品種」とされたお米です。
コシヒカリやササニシキ、あきたこまちといった今のブランド米のほとんどのルーツになっています。
味と米質が良いので当時、盛んに栽培されていましたが、大正7年以降に無機質肥料(石炭窒素や硫黄など)の導入が推奨され「多肥料栽培時代」になると、亀の尾の特徴である長稈(稲の背丈が高いこと)は耐肥性に劣るため倒れやすく栽培されなくなりました。
そして、品種改良によって出来た育てやすい米に押され、市場から姿を消すことになります。
それからは一部の農家さんによって、細々と栽培されてきました。
在来種に興味があった西さんは、鹿児島で参加した「種の交換会」で亀の尾の種籾に偶然出会い、栽培することになりました。
肥料を与えない自然栽培に向く品種ではありますが、それでも背丈が高いので倒れやすく、とても栽培が難しいそうで、こまめに田んぼに様子を見にいき倒れそうになったら起こすの繰り返しで、なんとか収穫まで辿りつくと言う感じだとか・・・。
本当に大変そうですね・・・。

味わいはといえば、食感は固めでサクサクしていて、噛めば噛むほど味がでる奥深い美味しさ。

コシヒカリやあきたこまち等の現代の柔らかくて甘いお米に慣れていると最初はびっくりするかもしれません。
だけど、亀の尾をしっかりと咀嚼しながら食べていると、日本人が昔から食べてきた「本来のお米の美味しさ」を感じます。

一方、にこまるは平成8年に「きぬむすめ」と「北陸174号」の交配種として誕生しました。

九州のブランド米である「ヒノヒカリ」が気温の温暖化や台風の被害のために高品質を保てなくなる可能性が高まり開発された新しいお米です。
この九州の地に適した次世代ブランド米「にこまる」は温暖な気候でも安定した品質を保ち、収量も多く、食味がとても良いのが特徴です。

両親ともにコシヒカリの血を引くため、粒が大きく、もちもちした食感で炊き上がりもふっくらツヤツヤです。

在来種「亀の尾」と次世代ブランド米「にこまる」、両極端な2つですが、どちらも個性的があってとても美味しいお米です。

食べ比べをおすすめします!

<亀の尾>
熊本県人吉産
農薬・肥料を使わず、太陽と土と水、種の力で育てる自然栽培米
天日竿掛け干し、自家採種
*日本のブランド米のほとんどの親になる優良な在来種。
*食感は固めでサクサクとした歯触り。最初はあっさりとして感じるが、噛めば噛むほどじわりと美味しくなり、味わい深い。

<にこまる>

熊本県人吉産
農薬・肥料を使わず、太陽と土と水、種の力で育てる自然栽培米
天日竿掛け干し、自家採種
*温暖化の進む南九州の気候に適するように改良された次世代ブランド米。
*両親ともにコシヒカリの血を引くため、粒が大きくモチモチした食感と甘みある味わい。

***お届けは12月7日からを予定しています。

ご購入はこちらからどうぞ!→Click!!